はい、じゃあ今日もお便りのコーナーでもいきますか。
いっべーさん、実は1年くらい前からいつも楽しく日記を読ませてもらってます。毎日とほほな日記ですけど私もこないだ電車に乗り遅れて学校を遅刻してしまいました。私もとほほなのでしょうか?
1年も前かよ!すげえな。よく今まで黙って見てたなこんなサイト。あ、いや、ありがとう。クチが悪いけど感心しただけです、今のは。
そうか、遅刻しましたか。うん。・・・・。それで?あとは?
え、終わりですか。
よろしい、ここで僕がとほほの何たるかをレクチャーしてあげましょう。
電車に乗り遅れるなんてのは日常からごくありふれた風景です。気にやむことはありません。あなたにはまだまだ輝かしい未来と希望にあふれています。
じゃあどういうのが「とほほ」か?
ただ乗り遅れただけなら諦めがつく。
汗だくになって駅まで全力疾走したにもかかわらず目の前でドアがしまり、駅に1人ぽつんと取り残されたあげく、ローカル線は次の電車まであと30分。
よーやく次の電車が来るかなと思ったら駅構内の放送で「電車が遅れております」の通告。しかもその原因が「強風のため」。
風で電車止まるかよフツー。とか地団駄踏んで悔しがって、しょーがないから家の人間に電話して、電車の遅れの影響と関係のない地域まで車で送ってもらってあわてて電車に飛び乗る。
よーやく学校にたどりついてあわてて席につくその理由は、今日は学校のテストの日。
留年するか卒業するかの瀬戸際の自分にとって大切な日。
この日の「持ち込みOK」のテストに備えて用意した資料をとりだすべくかばんの中をさぐるが、昨夜徹夜でまとめたルーズリーフとプリントの束を家に忘れて、仕方がないのでうろ覚えの知識をしぼりだして何だか自分でも何言ってんのかワカンネーヨ的な、とにかくムズカシイ言葉をそれっぽい文節で羅列し、「もう、おしまいだな、俺」とか途方に暮れて帰ることに、今までTシャツを後ろ前に着ていたことに気づく。
何なんだ、一体何なんだ俺わ、と泣きながらシャツを直して帰ろうとすると英会話のキャッチセールスにつかまって断るに断りきれず結局1時間半もお話を聞いたあげく電車に乗ろうとしたら今度は人身事故で電車が止まる。
家に帰る頃にはとっぷり日が暮れるが、そこではじめて電車の中でケータイを落としたらしいことに気づく(<トドメ)
まあこんな感じのとほほが約2日おきぐらいでおとずれればそこで初めて一人前の「とほほ」を名乗ることが出来ると思われ。
ただ、とほほ第一人者(<いやだ)として僕があらかじめ言っておきたいのは、「とほほネタ」のオンパレードの日記サイトに妙なあこがれを持ったりして、マネして不用意に自虐ネタの日記をつけはじめたりしないことです。
最初は面白半分で「こんなことがあってまいった」とか言ってても、なんだかそーいうのを続けていくうちに自分がホントに全てに見放された人間のような気がして、そのうち本気であれもこれも他人のせいにしたくなったり、人間がダメになる可能性が高いです。
僕のマネをしようとして、なんだか痛々しい日記になってしまった人を僕は知っています。僕のせいで誰かが腐るのを僕は見たくないです。腐るのは僕だけで十分です。
僕はまあそこらへん冷め切ってるので、とほほな日でも「ふざけんな畜生」とか「勘弁してくれよ」みたいな感情はもはや無いので腐ってるというわけじゃないですけどね。
もうホントに慣れた。これが僕のあたりまえの日々だから。
どんなとほほに出くわしたところで、今日も一日無事に生きることが出来た、飯が食えた、屋根のある家で寝れる、っていうことに満足感があるからこそこーいう自虐ネタが書けるっていうだけです。
だがこの境地に達するというのはだな。断言してもいい。シロウトには無理だ。やめとけ。
仮に境地に達したとしても、こういう「些細なことに満足できる」ってのは、一見いいお話っぽく聞こえるけどさ。こーいう人は個々の間で人間的に慕われても社会ではつまはじきに遭う。だからこんな人間にはならないほうがいいよ。
満足しない人間が経済を発展させるからな。皮肉なもんだ。
では次のお便り。
いっべーさんとキスした夢を見たもきゅ
そうか。よかったな。大変だったろ。髪の毛がモサモサしてて。僕のクチ頭の後ろについてるから。
【ランキング】コメントありがとん。