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人生の足跡。

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2009/11/07 03:30
世の中の改善策 東野圭吾『さまよう刃』 

何とか時間を調整しつつ仕事の休憩時間と、就寝前の10分間を数日間。

断続的ではあるけど『さまよう刃』ついに読了。

あらすじ:
長峰の妻は既に他界。
残されたたった一人の娘が唯一の生きがいだった。
その一人娘の死体が発見された。

未成年の少年グループにより蹂躙された末の遺棄だった。

少年法により加害者への裁きはたかが知れている。
謎の密告電話により犯人を知った長峰は復讐へ乗り出す。

犯人の一人を殺害し、さらに逃走し、もう一人の犯人を追う父親を、警察とマスコミが追う。

警察捜査陣の誰もが、父親、長峰に心の中では同情していた。
父親の長峰に報復をさせてやりたいとすら感じる者もいた。
ただし、自分たちが何者なのかを考えて発言・行動する必要がある。

警察は法に忠実でなければならない。
しかし自分たち(警察)は本当に正しいことをしているのだろうか。

警察は市民を守ってしかるべきだ。
建前上はそうかもしれないが、事実、市民を守るのではなく、警察は法を傷つけないために動いているだけではないか。
警察陣は誰もが世の不条理と矛盾にやりきれない思いで捜査にあたる。

身の毛もよだつ犯罪を遂げた未成年犯罪者。
そんな奴を守る為に警察は元々被害者遺族である長峰を捕らえなければならない。

正義とは何か。

誰が犯人を裁くのか。

事件は本当に予想外の結末を迎える。



本当に、いつ読んでもこの人の作品は凄い。

秀逸過ぎて言葉がうまく出てきません。

まず読み終えた直後の感想としては

「よくぞこの作品を書いてくれた」です。

ただのミステリー小説じゃなく、世の中のやりきれない矛盾を問題提起してくれている。

犯罪や事件の犠牲になるなんていうことが
まるで別世界の出来事としてしか捕らえられない平和ボケした一般人に
「考える機会」を与えてくれる良作と言えるでしょう。

あえて言おう。

「オススメ」ではなく、これは世に生きる人として「読むべき」だ。

そしてその逃走劇や警察捜査員の心の葛藤も見どころではあるんですが、
このストーリーの終着が「一件落着」に終わっていないところが最大のポイントです。

事件が片付いてめでたし、ではなく、
なんとも悲哀に満ちた結末が待ち受け、
それが今回の問題提起をさらに強調している。

つまり、現行の法のもとに展開された物語だからこんな悲しい終焉に導かれたわけだ。

読んで下さい。

つーか読め(爆)。

いやね、ここで全部書いちゃうとネタバレになっちゃうから書かないけど、
このストーリーの終結の仕方について、コレ読んだ人と語り合いたい!

長峰に犯人の情報を都度密告していた謎の協力者のしたことについてもね。
まさかああ来るとはね。

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おすすめ平均
starsがっかり
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▽コメント一覧(2)
ほんと…まさかあ~くるとはねん~(笑)。

いろんなしがらみの前に…。
人としてっていうか。
親として…親だったら当たり前の判断かもしんない。

長峰さんの心理…私にはちょっと受け入れないっていうか。
私には無理ってトコあるんだけど。
それは…私がただその状況をなかったモノにしたいというか、逃げたいだけで。
自分を常に追い込まないとできない行動だったんだなぁ~っと。

心が痛い作品です。
[ 2009/11/07 15:33 ] [ 編集 ]
>私には無理
これにあえて酷評するならば、それはやはり事態が小説の中の物語として捕らえることが出来ないからじゃないかな。
いや、事実、小説の中の物語なわけだからきっとそれは誰でもそうなんだと思う。

己の身を犠牲にしてでも大事にしてきたものが、
決して報われない形で奪われた時、
実際にその立場に立たされた時に初めて、
今までに抱いたことのない感情が芽生えてくるものなんだよ。
だから断定するには早い。

実際、ストーリーの中で長峰もそうだった。
昨日までは世間の人々と同じ考え方だったけど、
これ以上ないほどのどん底に叩き落とされ、
本来の自分では考えるはずのない行動に及んでる。

法もきっと、理屈の上だけで確立されたものなんだよな。
世間の人々と同じ考え方の人間が作ったものだ。

実際に起こった悲劇と被害者や遺族の悲壮感、虚無感などは
「想像」の上でしか人々の頭の中にない。

>私がただその状況をなかったモノにしたいというか

人は精神にストレスを受けると逃避や昇華によって解決しようとするから、
それはある意味自然な傾向なんだと思う。

ただ、人には理性や思考能力がある。
「それでいいのか」と自分を問いただす時、
自分が害をこうむった場合ならいざ知らず、
最愛の者が最悪な状況で奪われたことを受け入れるのは、
「それでよしとした」ということにつながることになはらないか。
[ 2009/11/07 18:45 ] [ 編集 ]
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